クラッチ交換のご依頼、ほとんどがスポーツカーとバイクです。こんにちはテクニカルステージです!

今や殆どの車がATの時代ですのでクラッチの交換なんかもかなり少なくなっていますが、スポーツカーや旧車系・バイクなんかは今でもそれなりにご依頼いただいております。

その中でもやはりスポーツカーとバイク系は比率が多くなり、チューニングパーツも多くラインナップされている場合が多いので、交換を機にグレードアップさせる事がよくあります。

今回は三菱ランサーエボリューション7通称ランエボのクラッチ交換とタイベル交換のご依頼です。車両はこちら

エボ7クラッチ交換

元々は当店のお客様が乗っていたのですが、現在は息子さんが免許を取得したので主に息子さんが乗っており、久々にお父さんが車に乗るとクラッチの滑りを確認、かなり危うい状態でしたので緊急で入庫していただきました。

状況を確認すると結構前から滑りが発生していた可能性があるので、フライホイール交換を前提に作業に取り掛かりましょう。

エボ7クラッチ交換

エボは基本的にクラッチ交換大変ですが、7からACDがあるので更に大変ですのよ。まずはバッテリーやクリーナー周りの取り外しから。

エボ7クラッチ交換

ドライブシャフトや邪魔なパーツも取り外していきます。結構写真端折ってますけど外す部品は多いです。

エボ7クラッチ交換

エボ6までは必要ないんですがACDが抜けないのでメンバーとステアリングラックも下ろします。外さない方法あるのかな?

エボ7クラッチ交換

ACDユニットをゴロンと取り外しです。専用フルードで駆動しているので取り付け後はエア抜きが必要ですんで注意してください。

エボ7クラッチ交換

ここでレリーズベアリングをクラッチから外します。

エボ系の4G63はクラッチの方式がプル式ですので、レリーズベアリングがクラッチスプリングに固定されています。

そのためミッション下のサービスホールから、長いマイナスドライバーでロックを外しベアリングを切り離す必要があるのですが…わたくし、これが本当に苦手でして(^_^;)ここだけで15分ぐらいかかってしまいました。

エボ7クラッチ交換

なんとかロックも外せたのでやっとミッション取り外しです。ディスクの削りカスがごっそりと落ちてきました。

そしてフライホイールとディスクは

エボ7クラッチ交換 エボ7クラッチ交換

完全にだめになっていますね~。まあしょうがないことなんで作業進めていきましょう!

エボ7クラッチ交換 エボ7クラッチ交換

まずはミッションなど汚れている箇所を丸洗いします。組んでしまうと見えないところですが、こういうところで手を抜きたくはないですね♪

エボ7クラッチ交換 エボ7クラッチ交換

各シール類などの消耗部品も交換。

エボ7クラッチ交換 エボ7クラッチ交換

レリーズフォークの固定シャフトにも削り溝ができていたので交換します。

エボ7クラッチ交換

各部しっかりとグリスアップ。ワコーズのスレッドコンパウンド優秀です。

エボ7クラッチ交換

今回はクスコの強化クラッチをチョイス、後のパワーアップにも対応させます。

ノーマル+αぐらいのチューニングあれば純正でも十分ですので、状況に合わせて選べば良いと思います。

エボ7クラッチ交換

フライホイール取り付けて~

エボ7クラッチ交換

クラッチ組みます。センター出ししてミッションも載せたら次の作業に進みましょう。

エボ7クラッチ交換

同時に依頼されていたタイミングベルト交換です。

ドラシャやメンバーがない状態ですので、通常よりも楽に交換できます。

エボ7クラッチ交換 エボ7クラッチ交換

邪魔な部品をサクサクと取り外してタイベルにアクセス出来るようにすると…何か付いてますね。

エボ7クラッチ交換

どうもムカデの死骸のようです。どっから入ったんだろう?

長年整備しているとこんなことも何回かありまして、カバー外すとムカデが落下してきたり、車に産み付けられていたカマキリの卵が、預かり中に孵化してPIT内が子カマキリだらけになったりなんて事も(笑)

エボ7クラッチ交換

クランクでタイミングを合わせるとカムが半コマずれています。ベルトがわずかに伸びているようですね。

エボ7クラッチ交換

これぐらい走るとタペットカバーにオイルにじみも発生しているのでパッキンは絶対に交換しましょう。

エボ7クラッチ交換 エボ7クラッチ交換

パッキンはカチカチです。エンジンはオイル管理のおかげできれいです♪

エボ7クラッチ交換 エボ7クラッチ交換 エボ7クラッチ交換

各部品とシール類を交換したらタイベル交換も完了!クラッチ交換で取り外した部品ももとに戻しACDとクラッチマスターのエア抜きをしたらクラッチ交換もすべて完了です。

エボ7クラッチ交換

油脂類もほとんど交換したのでデフとAYCのオイルも交換。これですべての作業完了!試運転した感じでは少しクラッチは重くなりましたが、とても扱いやすく乗れるエボになったと思います。

お客様も最初は感触の違いに少し戸惑ったようですが、すぐに慣れ、またハイパワーを楽しむことが出来ると喜んで頂けました。ご依頼ありがとうございました!

さて、今回はエボのクラッチとタイベル交換でした。

アフターパーツの多い車両は今回のように大きな作業を行うときは[純正]か[強化品]を選ぶことが出来ます。

当エボはクラッチのみ強化しましたが、同時に軽量フライホイールを入れたり、タイベルを強化品にしたりすることも選択肢に入ります。

もちろん純正、強化ともにメリット・デメリットありますので使用環境、予算に合わせて選ぶと良いと思います。

テクステではこのような作業の場合はお客様とじっくり話し合い、プランを決めています。

そこそこ大きい金額がかかるので、失敗しない車・バイク造りをしたいですね♪