JB7ライフタイミングベルト交換。P07Aタイベル駆動です未交換注意!
こんにちは。テクニカルステージです。
最近の車にはほとんど使用されていないタイミングベルト、交換する機会はかなり減りましたが月に数回は未だにご依頼を頂いております。
採用車種が減ったことによって交換の重要性の認識が薄くなり、たまに10万キロをかなり過ぎた車両のタイミングベルト未交換車が入庫してくることがあります。
10万キロをすぎるとすぐに切れるわけではありませんが、切れた場合はエンジンが修理できないほどのダメージを負う可能性も非常に高いので注意しましょう。
タイベル採用車は車両の取説やドアパネル付近に交換推奨時期の記載があると思いますので探してみてください。
今回はホンダライフのタイベル交換のご依頼です。車両はこちら
当社から中古車を販売させていただきました。お客様の娘さんがメインで使用されているので早めのメンテでトラブルを防止するようにしています。
さてこの手のP07Aのエンジンですがライフやゼストに使用されています。
このエンジン少し車をかじった人にはタイミングチェーン車と勘違いさせるようなエンジン構造をしてまして、チェーンと勘違いしてベルト交換が実施されていない車両がぼちぼちあるので注意してください。
ターボ車ですのでNA車よりも外すものが多くなり大変です。バンパーも外しましょう。
インタークーラーやイグニッションコイル等を取り外しタペットカバーを外します。
パッキンはカチカチに硬化していますね。オイル漏れの原因ですので必ず新品交換しましょ。
ベルトやマウントを取り外しエンジンをずらすとクランクプーリーを緩めることができます。特殊工具いりません。
プーリー止めるピンがあるので紛失にも注意。
NAはエアコンコンプレッサーずらすだけで良いんですが、ターボ車は取り外さないと作業スペースが確保できません。
タイベル変える=10万キロ近いわけですし、エアコンオイルの補充も兼ねてエアコンガス入れ替えたほうが車にもいいでしょう。
アルミ製のカバーを外し清掃しておきましょうね。
ベルトやプーリー、カムシール、クランクシールも交換です。シール類まで交換されてない車両多いですが数百円ケチって後でオイル漏れする方がアホらしいですよ(^_^;)
ウォーターポンプも交換します。
ちなみにP07Aのウォーターポンプはタイミングベルト駆動ではないので後にポンプのみ交換できますが、テクステでは補機ベルトの取り外し等も考え同時に交換することをおすすめしています。こちらも大体10万近く走っているわけですし…
後は規定の方法で取り付けてタイベル交換は完了、他の部品も元に戻していきます。
補機ベルト取り付け時にテンショナープーリーに少しガタを発見しました。
わずかにプーリー自体も減っていたので新品に交換しました。ASSYが高額な場合やプーリーの摩耗がなければ内部のベアリングのみを交換し、安かったりプーリに摩耗があればASSY交換しましょう。
クーラントのエア抜きやエアコンガスを規定量入れてすべての作業完了です。まだまだ永く乗りましょうね!ご依頼ありがとうございました♪
今回はタイミングベルトの交換ご依頼でしたがやはり少々お高い金額となります。
そのため重要性を認識せずに交換を先延ばしにする方もいらっしゃいます。
確かに調子が悪くなっているわけではありませんので実感がわかないと思うんですが、タイミングベルトが切れた場合はエンジン全損からの廃車というパターンがほとんどです。
少なくなったとはいえ現在もそれなりに走っているタイミングベルト採用車、もう少しで10万キロに到達する車両があるのであれば一度確認してはいかがでしょう?
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