クラッチ滑りは危険!走れなくなります!インプクラッチ交換!
今年も後ちょっとやで!こんにちはテクニカルステージです!
あっという間に過ぎた感じのある2019年、本年も様々なお仕事をご依頼いただきありがとうございました。
今日で令和元年最後の更新となりますので、最後まで楽しんでいただければと思います。
さてさて、今回は急遽ご依頼された新規のお客様のトラブルです。車両はこちら
当社ホームページをご覧になってご来店されました。GCインプレッサはまだまだ人気の高い車種ですので、大切に乗られてる方が多いですね。
症状としては加速時にエンジン回転数と車速が比例しないとのことで、更に加速時に焦げ臭い匂いがする状態です。
上り坂などは発進するのも大変になっているので早急な修理を行う必要があります。
マニュアル車がこのような症状の場合はかなり高い確率でクラッチの滑りが原因です。
判定方法としてはサイドブレーキと輪止めをして車両が動かないように固定し、エンジン回転を上げクラッチを繋ぎます。
そのときにエンストせずにエンジン回転が上がるようであればほぼ間違いありません。
クラッチがかなり手前で繋がる場合も、ディスクが摩耗している証拠です。
このまま放置すると発進ができなくなり、レッカー搬送が必要になります。
またその他シフトレバーのガタやアイドリング不安定でばらつきが確認できました。
オイル汚れなども多いのでまずはエンジンルームの清掃から行います。
清掃が終わり乾燥中にアイドリングの不調原因発見です。
エアクリーナーのパイプが破れていました。そのためコンピューターが空気量を正確に判断できず、不調の原因になっていたのです。サクッと交換。
EJ20はミッションを下ろすのに色々と外すものが多いエンジンでもあります。
まずはインタークーラーを取り外し
タービンアウトレットやフロントパイプも取り外しします。
ここのネジがよく固着してるんですよね~(^_^;)
ドライブシャフトなども外しつつ気になるところが出てきました。
タービンブレードの周りが黒く湿っているのわかりますか?これオイル分なんですよ。
本来であればこの部分は乾いている状態が正常ですが、タービンシャフトからオイルが滲んでいるためこのような状態になっています。
この症状がひどくなっていくとオイルが燃えてしまい排気ガスに混ざり白煙を吐くようになります。
お客様に説明し、軽度の症状であることと予算を考えこのまま様子を見ることになりました。理想はリビルトでも乗せる方法なんですけどね。
いまやほとんどないメーターワイヤー外したり
レリーズレバーのシャフトを外したり
シフトリンケージ外したりします。リンケージブッシュがボロボロやんけ(笑)これはシフトもガタガタしますな~
そんなこんなでよいしょとミッションを下ろしました。
油汚れもひどいのでこちらももちろん
洗浄してきれいになりました。
取り外したクラッチディスクはボロボロです。そこそこ滑る状態で走行していたようですね。
そのためフライホイールは完全に焼きが入り使用できなくなっています。
早期の対応であればフライホイールが使える場合もあるので、滑り感を感じたら早めの対応を行ったほうが良いですね。
エンジン側にもオイル汚れが多いため、洗浄と各種シール類の交換を行います。
せっかくミッションを下ろしたので永く乗るためにもシール類は絶対に交換しましょう。
新品の部品と比べるとどれだけ使用していたかがわかりやすいですね♪
各種グリスアップもしっかり行い、クラッチを組んでいきますよ~
ミッション載せたら後は部品を戻していきます。ブッシュも新品交換です。
クラッチフルードを交換して切れの調整を行えばクラッチのOHは完了です。純正タイプのディスクであればここから200~300KM半クラを意識した(と言うか普通の運転ですね)慣らしを行えば全開走行もOK。
クラッチの踏力もかなり軽くなり、お客様にも大変喜んでいただけました。ご依頼ありがとうございました!
さて、2019年最後の投稿はクラッチ交換の記事でしたがいかがだったでしょうか?
今年も例年のように、今まで来ていただいていたお客様はもちろん、新規のお客様も多くお越しいただき大変嬉しい限りです。
来年も変わらず皆様のモーターライフを支えていけるように努力していきますので、よろしくお願いいたします!
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