ミニJCWクラッチペダルが踏み込めず…フォーク破損でクラッチ交換!
師走ももう中旬、いかがお過ごしでしょうか?ども、テクニカルステージです!
年末に向けていろんなご相談を頂いておりますが、急なトラブルはすぐに動けないこともあり対応が大変なことが多い傾向です。
日頃のメンテナンスである程度防ぐことが出来るトラブルがほとんどですが、今回はいきなり大きな不調に見舞われたケースです。車両はこちら
BMWミニJCWですね。当店ブログ多数出演車両で、BMWミニのウイークポイントほとんど記事になってます(笑)
走行中に急にクラッチペダルの感触がなくなり、再度踏み込む際にペダルがパンパンに張って全くペダルが踏み込めなくなったとのこと。
もちろんクラッチ操作が不可能ですのでレッカー搬送となりました。
最初のペダルの感触がなくなった症状を考えるとレリーズベアリングあたりが濃厚ですが、クラッチペダルが踏み込めなくなったことを考えると、クラッチマスターシリンダーやレリーズシリンダーも選択肢に入ります。
とりあえず原因を確かめるためにレリーズシリンダーを外しクラッチの状況を確認すると…
少しわかりにくいですがレリーズフォークが押し込まれた状態になっています。
ベアリング破損からのロックかと思いましたがフォークを触ってみるとぷらぷらと動くことを確認、これはレリーズフォーク折れとるな(^_^;)
フォークが折れているのでレリーズシリンダーのピストンが戻らない→再度踏み込んで更にピストンを押し出す→ピストンの押し出し上限に達しそれ以上クラッチフルードを送ることができなくなる→ペダルが踏み込めなくなるといったことでしょう。
もちろんミッションを外さないと交換できない部品ですのでミッション脱着決定です。
マフラーやドライブシャフト等邪魔なものを取り外し。エンジンルーム内も外すものは多いです。
付属品を取り外したらメンバーをごっそり取り外してスペース確保。これでミッションのみ取り外すことが可能になります。
クラッチがやっとお目見えですね。さてさて、レリーズフォークはどのような感じかな~
思ってたよりもぱっくり割れてます…色々と調べたところ同じように折れている車両もあり、構造上作用点のレリーズベアリング周辺に大きな負荷がかかる為折れやすいようですね。
ちなみに上記画像はBRZのフォーク画像ですが、この形状は通常仕様の場合フォークにトラブルが出ることはあんまりないです。
スポーツ走行時の負荷やドリフト走行時のクラッチ蹴りで、ベアリングの破損やレリーズピボットが折れることはありますけど…
ディスクもそろそろ交換時期な感じ。
綺麗に清掃して新品フォークを組込。
今回はクラッチ滑りなしなのでフライホイールは続投です。
滑りが発生した場合は大体フライホイールもダメになるので交換が必要ですが、純正品はびっくりするほど高いです。
その際は小倉クラッチのアルゴスがオススメです。強化レリーズベアリングも付属ですし。
後は外した部品を片っ端から組み直し試運転、問題ないことが確認できたら作業完了です。ご依頼ありがとうございました!
さて、今回はミニのクラッチ・フォーク交換でした。
先にクラッチ滑りが起きた場合は、構造上負荷のかかりやすいレリーズフォーク等を交換することでトラブル予防出来ますが、今回のように先にフォークが破損してしまった場合は対処も難しいと思います。
何度かお話していますが、急なトラブルに巻き込まれた際に慌てないように、任意保険に付帯されているロードサービスの電話番号を控えておいたりJAFに加入しておくと、万が一のトラブルでも安心できると思います。
愛車のお悩みバッチリ解決します!093-980-2210受付時間 10:00-18:00 [ 水・イベント開催日除く ]
お問い合わせ