コペン急にパワーダウン！イグニッションコイル故障で加速不良に

急に車が走らなくなったりエンジンの振動が大きくなるとびっくりしますよね(^_^;)こんにちは、テクニカルステージです。

いきなりガクガクやブルブルいった振動を伴い車両にパワーが無くなる症状が出た場合、イグニッションコイルというエンジンに火花を飛ばすための部品がかなり怪しいです。

この症状は軽自動車に比較的多く、その中でもある一定の年代のダイハツ車は更に多い症例です。

今回はそんな症状の発生したダイハツ・コペンの修理ご依頼です。車両はこちら

症状をお聞きしたところ急に加速時や登り坂等パワーの必要な箇所で走らなくなり、アイドリングはそこまで問題ないがバックギアに入っている時には振動が大きくなるとのことでした。

症状的にはイグニッションコイルかスパークプラグが怪しい感じですが、通常時のアイドリングは変化ないためかなりの初期症状の段階と思われます。

コイルやプラグの異常の際はパワーバランステストを行います。

4とテープ貼っているのが元々4番に使用していたコイルですが、怪しい気筒のコイルやプラグを他の気筒に移動して、失火している箇所が変化するかを確認することで故障部品の特定を行います。

今回はアイドリング時ではほぼ変化がなかったので、ギアを入れて軽くエンジン回転を上げて負荷をかけた状態で確認することで4番イグニッションコイルの異常と判断できました。

と、言うことで今回はイグニッションコイルの全交換及びエンジンルームの汚れが多かったため清掃もご依頼いただきました。

さくっとエンジンルームの清掃終わり。これでオイル漏れも早期に発見できますね。

新しいコイルは日立製を使用。テクステではボッシュ・NGK・日立等のメーカー品をよく使用します。

格安コイルは経験上故障率がかなり高いのでやめときましょう。

全気筒交換して試運転したら作業完了、しっかりと加速するようになりました。ご依頼ありがとうございました！

今回はイグニッションコイルの交換依頼でしたが、あらかたの年数と走行距離で発生確率が増えてきます。

特に軽自動車は平均エンジン回転数が高めのため故障率も高いです。

コイル故障時は故障したコイルのみの交換でもとりあえず走れるようになりますが、その他のコイルもすぐに故障する可能性が高いので全気筒交換をおすすめしています。

また、スパークプラグの状態が悪い場合はコイルにも負荷を掛けるためこちらも同時の交換がおすすめです。

スパークプラグの交換は定期的に行うことが多いですが、イグニッションコイルの定期交換は予算の問題もありあまり行うことがありません。

テクステでは予算が許せば8～10万キロごとの定期交換をおすすめしています。