BMW F10 523i室内水漏れ修理&ヘッドライト結露修理!各種警告も解消♪

2月もすでに中旬、早いもんですね~。ども、テクニカルステージです。
このぐらいの時期からどんどんと車検が多くなり、年度末までかなり忙しくなるので気合い入れてがんばりますよ!
さて今回はBMWの水漏れの修理依頼をご紹介したいと思います。車両はこちら
F10 523iです。
室内の水漏れとヘッドライトの結露修理をご依頼いただきました。
また、各種警告が表示されており電気的な故障も引き起こしている可能性があります。
まずは室内の確認から
直に触るとしっとりと濡れておりかなりの湿気を感じる状態で、高級車で厚い内装ですのでかなりの水分を含んでいるようです。
内装をめくっていくとぼたぼたと水が滴り落ちてきました(^_^;)かなりの量が室内に流れ込んでいます。
フロアーには水たまりができるほどの量です。
画像で見えるユニットは電動ステアリングの総合ユニットです。このユニットに水がかかったことでエラーが出ている可能性が高いです。
助手席足元からセンターコンソール側に向けて水漏れが激しく、当初はエアコンユニットからの水漏れを疑いましたがよくよく確認すると…
バルクヘッドのカバーからの水漏れを確認。部品図で確認すると左ハンドル車のステアリングシャフトが通る穴を塞ぐためのカバーから水漏れしていたようです。
エンジンルーム側にもカバーが付いていますが泥や汚れがかなり堆積しています。
ピッタリとハマるようになっているので汚れが流れずに溜まり、僅かな隙間が詰まって水も流れなくなるのでしょう。
半分以上変色しているので、雨が降ったときはこの位置まで水が溜まっていたのでしょう。そりゃ室内に流れますね。
原因は判明したので綺麗に清掃してキャップの交換。ついでに室内側のカバーには汚れが溜まらないように水と汚れ排出用の溝加工も行っておきました。
同車両をお乗りの方は水漏れ前に一度確認しておいた方が良いかもしれませんね。
作業中は室内の乾燥を急ピッチで行いますが、それなりに湿気をなくすのにも2日ほどかかりました。
完全な乾燥なら1週間以上かかるかもしれません。
しかしステアリングユニットのエラーは解消できません。
部品代が高額なこともあり対応を悩みましたがお客様と打ち合わせを行い、ユニットの分解清掃を実施しても変化がないようであれば部品交換を行うことになりました。
分解したユニットは腐食が発生していますが大きなサビはありません。いけるかも…
蒸留水や接点復活剤でちまちま清掃。かなりきれいになりました。
再度スキャンツールで確認するとエラー検出なし、車両のチェックでも異常なしになりました。今回はかなりラッキーですね♪
しかし一度水分が付着しているので今後ずっと大丈夫かはわかりません。注意深く経過を見守る必要があります。
水漏れ修理はこれで完了。次はライト結露修理ですね。
ヘッドライトはこのような状況です。
本来新品交換を行うことが理想ですがこちらもかなり部品代が高額です。
殻割りと言ってレンズとユニットを分解してコーキングする方法もありますが、テクステは専門店ではありませんので、後の水漏れや結露のリスクを考えると本職さんにお願いするほうが良いと思います。
しかしその工賃も結構高額になることが多いので、今回は内部を乾燥させてライト接合面にコーキングを行い様子を見ることになりました。
こちらも内部を軽く洗浄した後に乾燥させます。
乾燥したらコーキングですが、写真撮り忘れです…ごめんなさい。
ライトコントロールユニットは腐食が発生。
洗浄を行い問題なく動作していますが、こちらも追々不具合が発生するかもしれません。
これですべての作業は完了。納車後2ヶ月ほど乗って経過を報告していただきましたが現状どちらも不具合は出ていないとの事で良かったです。ご依頼ありがとうございました!
今回はBMWの水漏れに関する修理ご依頼でした。
昨今の車は電子部品でコントロールしていますので、今回のような水漏れや結露を放置すると修理費用が高額になるケースが多いです。
また、サビの発生や悪臭の原因にもなるので、もし水漏れや結露を確認したら早めの対処を行いましょう。
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