RBオデッセイ緊急セルモーター交換とインマニ＆スロットル清掃！

愛車に乗ろうとしてキーを回したりスタートボタンを押したりしてもエンジンがかからない…本当に困りますよね(^_^;)どもども、テクニカルステージです！

そんな時の原因として可能性が高いのがまずはバッテリー、その次がセル（スターター）モーターの故障です。

前もって多少の不調が確認できる場合と、全く前兆なく故障する2パターンありますが、エンジンがかからなくなるとどちらもレッカー移動が必要になることが多いので、JAFや保険のロードサービスを使用することが多くなります。

今回はエンジン始動不良の症状でレッカー搬送されてきた、ホンダ RBオデッセイのセルモーター交換作業のご依頼です。車両はこちら

セルモーターが故障すると、始動時のキュルキュルといった感じの音がならず、カカカカやカチカチカチとなんとも弱々しい音がなったり、一回だけカチッとリレーの作動音だけが聞こえその後全く無反応といった症状が出ます。

バッテリーの劣化時も同じような症状が発生するので、まずは電圧等問題がないか確認を行い、バッテリー等電源系統が問題なければセルモーターの可能性が高くなります。

今回ご依頼いただいたオデッセイも、まさにセルモーターが回らない状態でした。

さて、RBオデッセイセルモーターですが、これがなかなか手の届きにくい場所に付いています。

数年前に同じようなオデッセイの記事を書いてますね。

-テクニカルステージ-北九州の車・バイクおまかせ！

RB1オデッセイ キーを回しても無反応…原因はセルモーター故障！

https://technical-stage.com/repairing/4523

突然のトラブルで一番困ることは、エンジンが掛からない事だと思います。こんにちは、テクニカルステージです！エンジンの始動不良には様々な要因が考えられますが、一番多い要因はセルが回らない症状だと感じます。セルが回らない場合、バッテリー・スターターリレー・セルモーター・キーシリンダー部といろいろと故障箇所考えられますが、基本的にはバッテリー上がり、その次にセルモーターの故障が原因で始動不良になることがほとんどです。バッテリーの場合は現地でも対応できる場合が多く比較的早く車両を動かすことが出来ますが...

具体的には、エンジンのインテークマニホールド（インマニ）の下側に装着されており、セルモーター本体にアクセスし交換作業を行うためには、インテークマニホールドを車両から取り外すという少し手間のかかる作業が必要になります。

インマニを取り外すには、エアクリーナーボックス周り、スロットルボディ、各種センサーのカプラー等多くの部品や配管、配線を取り外す必要があります。

無事にインマニがエンジン本体から取り外せると、ようやくその下に隠れていたセルモーターがお目見えです。

固定されているセルモーターを取り外し、新しいものと交換。配線類もしっかり接続します。

付いていたセルモーターはバッテリー直付けでも作動せず…原因もわかってスッキリですね。

これでセルモーターはとりあえずOK、せっかくインマニを外したこの機会ですから、インテークマニホールドとスロットルボディの清掃も合わせて行います。

長年使用されたお車のインマニやスロットル内部には、ブローバイガスなどに含まれる汚れやカーボンが結構溜まっていることが多いく、これらが堆積すると空気の流れが悪くなったり、吸気量が不安定になったりして、エンジンの不調（アイドリング不安定など）を引き起こす原因にも…

専用のクリーナーを使って内部の汚れをゴッソリ除去。吸気効率を回復させ、エンジン本来の性能を引き出します。

清掃が終わったら、新しいガスケットを使用してインマニやスロットルボディを元通りに車両に組み付けます。

全ての作業が完了したら、いよいよエンジン始動テスト。

清掃のせいで最初はかかりにくかったですが、 新しいセルモーターが快調に回ってくれたおかげで無事始動。

何回か空ぶかししたら溶剤も燃え、アイドリングも安定、吹け上がりもスムーズになったように感じられます。

再始動も気持ちよくセルが回り一発で始動しました。これで当分は安心ですね♪

最後に同時にご依頼されたエンジンルーム清掃も行いすべての作業は完了！ご依頼ありがとうございました。

さて、今回のRBオデッセイのセルモーター交換でしたが、エンジン始動に関するトラブルは自宅でも大変ですが、出先で起こると更に大変です。

もし愛車のセルの回りが弱くなった、時々かかりが悪い、といった症状が出始めたら、早めの点検・整備をお勧めしますし、前兆がない場合も結構あるので、JAFや保険ロードサービスの連絡先等もメモしておきましょう。