年数や走行距離が重なると突発的なトラブルに巻き込まれることがあります。お元気ですか?テクニカルステージです!

車やバイクの不具合には症状が少しづづ大きくなる場合と、急に症状が現れ走行不可能になる場合と2種類の発生の仕方があります。

例えばタイヤのひび割れやベアリング類の異音の増大などは前者、タイミングベルトやウォーターポンプ破損からのエンジンブローや各センサー類の破損・バッテリーあがりなんかは後者に分類してもいいと思います。

ここで難しいのは後者のトラブルは前兆がない事が多いということです。

そのためタイミングベルトやバッテリーは定期的な交換が推奨されており、交換を行うことでトラブルの予防を行うことができます。

しかしすべての故障しそうなパーツを前もって交換することは現実的ではなく、トラブルが発生した場合は的確な対応を行い早めの修理を実行する必要があります。

今回はミニクーパー JCW(ジョン・クーパー・ワークス)の水漏れトラブルの対応です。車両はこちら

ミニ水漏れ修理

オイル交換などでいつもメンテナンスを行っているお客様です。

走行中急に水温が上がり水漏れが発覚、水を継ぎ足しながら自宅まではなんとか帰宅したとのことでした。

前もって確認に行ったのですがエンジンを始動するとボタボタとクーラントが漏れ、自走は不可能だったので積載車での引取となりました。

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とりあえず漏れている箇所の確認を行います。ちょうどミッション上あたりから大量に漏れているので重点的に確認。

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この箇所からの漏れを発見!サーモスタット内蔵のウォーターパイプからの水漏れでした。

R56型のミニにはとても多い症例で、水漏れといえばこちらかウォーターポンプがほとんどのようです。

特に欧州車の水回りはなぜか樹脂製の部品が多く、年数が経つと割れ等で破損して修理費も高額になる場合が多いです。

過去に見た目は全く異常のないワーゲンビートルのオーバーヒートに悩まされた事があり、最終的な原因はウォーターポンプの樹脂ファンがばらばらになり冷却水が送れなかったなんてこともありました(^_^;)

お客様はまだ永く乗る予定ですので今回の修理でポンプや樹脂製のウォーターホースも交換することになりました。部品が揃ったら作業を始めます。

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クーラントは抜く場所がないのでロアホースジョイント部から抜きます。もしかしたらどっかにあるのかも?

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パイピングやホース類を外していき、サーモパイプを外します。外す物は多いのでなにげに時間がかかります。

サーモからウォーターポンプに接続されているパイプも取り外し。やはり劣化で接続部が脆い状態でした。

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次にウォーターポンプ交換のためにライトとインタークーラーのパイピングを外し、コアサポートをずらします。

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こうしないとベルトテンショナーの部分に工具が掛けられずベルトが外せません。専用工具であればここまでしなくても良いみたいです。

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クランクプーリーとフリクションホイールも取り外し。狭いのですごく作業がやりにくいです。

マウント切ったほうがやりやすいって方もいらっしゃいますが、私はそのままでもあまり変わらんような気がします。

このフリクションホイールも結構異音出るらしいので余裕があれば同時交換がいいかも。二万円以上しますけどね…

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ここまでやってなんとかポンプの取り外しが出来ました。外したポンプを確認すると~

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クーラントの漏れがありますね、やはり同時交換が望ましいみたいです。

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ウォーターポンププーリーとベルトにもひび割れがあります。ミニの水漏れに予算がかかる意味がわかりますね(;´∀`)

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各新品パーツを組み込んでいきます。汚れている部分は清掃しながら進めていきます。

すべて組み上がればクーラントのエアー抜きなんですが、ミニは特にエアーが抜けにくいので

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サーモパイプ赤丸部分にエア抜き用のバルブがあり

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この部分から長いドライバーでアクセスできます。ここからエアーを抜かないとエア抜きがなかなか終わらないらしいです。

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エア抜きとクーラント量を調整して完了です。これで水回りは当分気にしなくても良いでしょう!ご依頼ありがとうございました!

やはり突発的なトラブルは大変ですし、箇所によっては金額もそれなりに必要になります。

今回のような事例でもJCWではない普通のミニで年式が古い場合は、買い替えも選択肢に入ることもあるでしょう。

年数や走行距離が経過したときの大きなトラブルはその後の愛車をいつまで乗るか、どのぐらいの経費が必要な可能性があるかなども考慮に入れて判断して行くことが大切だと思います。

生活環境の変化などでも修理内容は変わります。いつでも的確なアドバイスができるように頑張ってます!