バイクのツーリングにも気持ちいい季節ですがお元気ですか?こんにちはテクニカルステージです!

ベストシーズンを気持ちよく愛車で走ろうと点検からカスタム・修理なども多くご依頼をいただいております。

今回はとても特殊なカスタム車が自走不可能になり修理できないか?とのご依頼です。車両はこちら

フォルツァサス修理

ホンダ フォルツァMF08カスタム車です。ロンホイに太足KITとかなりカスタムをされており、テクステでもこのようなカスタム車は初めてです。

そしてなぜ自走が不可能かといいますと…

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Rサスペンションが破損していることが原因です。(^_^;)

元がどのように作成されているのかが不明ですが、現在の状況はマッドポッドというKITが装着されておりRサスに車用と思われる車高調が使用されています。

このサスの取り付け方が非常に悪く、まずストラットタイプで取付部にブッシュが付いていないため、ストローク時にサス本体に無理な力がかかっています。

また、本来ならなるべく真っ直ぐピストンが上下するように装着位置を決めるのですが、無理な位置に固定しているためピストンロッドに横の力が大きく加わっています。

そのためピストンロッドが負荷に耐えられず一番弱いところから折れてしまったと思われます。

マッドポッドのメーカーも廃業しているようですし、作成ショップも不明ですので使用しているサスも見当がつきません。(軽自動車の中華製車高調流用ぽいですが…)

このまま似たようなサスを取り付ければ走行できるようにはなるでしょうが、またすぐに破損することは明白です。

お客様にもいろいろとお話を聞きましたが、破損前から乗り心地も悪くどこに飛んでいくかわからないほど怖かったとのことでした。

このまま修理しても危険ですし、お客様も壊れず安心して乗れるように修理をしてほしいとのご希望ですので、サスの取り付け位置の正常化と使用サスの変更を行うことになりました。

フォルツァサス修理

とりあえずこのままでは転がすこともできないので…

フォルツァサス修理

ピロボールでシャフトを作成、外装もばらしてどのようなレイアウトにするか考えます。使用サスも同時に選びながらの作業です。

当初は400ネイキッドなどに使用されている社外Rサスをデュアルで使用するような考えでいましたが、サス周辺のスペース的に断念。

社外品の使用ではまた故障したときに手に入りにくくなる可能性もあるので、純正品を流用するように作成することになりました。

使用サスを決定し、取り付け位置に合わせて加工・溶接を行いこのような感じに完成しました!

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使用サスはホンダCBR600RRの純正Rサスを使用して、ネジ部にはゴムブッシュも使用しています。

元はKITのステーに取り付け位置が作成されていましたが、その場所ではどうしても無理な角度になるので純正フレームに新規のステーを作成し取付位置の変更とそれに合わせて車輪側のステー作成を行いました。

純正フレームにも大きな力がかかりますので、新規に部材を加工溶接して補強も行っております。

減衰力とプリロードも調整できるので好みのセッティングを行うことも可能です。

これでほぼ真っ直ぐにピストンロッドも可動するようになり、多少の無理な力もゴムブッシュが吸収してくれます。

試しにストロークさせてみるとかなりの可動量もあり、試乗しても特に違和感はありませんでした。

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その他小さな補修も同時に行い完成です!使用サスが純正ですので信頼性もありますし、かなりいい感じに仕上がったのではないでしょうか?

お客様も現車を確認して大変喜んでいただき、テクステでもいい経験になる楽しいお仕事でした♪ご依頼ありがとうございました!

カスタム車はいろいろな加工を行われていることも多く、車両に合わせて作業を行う必要があります。

特に信頼性は純正に比べて劣ることが多いので、いざトラブルが起きたときにも大変です。

カスタムやチューニングを行うときはなるべく信頼性を高め、純正と変わらないぐらいに安心して乗れるようにプランを決めることも大切だと思います。

見た目だけのカスタム車もとても多く、[カスタム車はお金が大量に必要で、走っていても危ない]と誤解されることが多いです。

適切なカスタム・チューニングとしっかりとしたメンテナンスを行えば、ランニングコストや信頼性も純正に近づけることは可能です。

これからもカスタム・チューニングを行うオーナーさんの力になれるようにがんばりますよ!