スカイウェイブトライク修理!ステーターコイル&バックギア異常!
5月もあっという間に終盤ですがいかがお過ごしですか?どもどもテクニカルステージです!
もう少し立つと梅雨にも入りますし天気が悪くなる日も増えてしまいますね。
今回のご依頼ですが、天気の良い日に乗るととても気持ちの良い乗り物で、しかもバイクのように転倒する心配がないそんな乗り物の修理依頼です。車両はこちら
スカイウェイブのトライク改造車です。
岡山県にあるスリーホイールJAPANさんの作成された車両で、クオリティの高い仕上がりです。
テクステでも他にジェンマのトライクのお客様がいらっしゃいますがそちらも同社の作成車両です。
お客様が中古車を購入後程なくして、バッテリーの充電がされていない・バックギアに入らずミッションケース内から異音がするとのことで原因解明と修理のご依頼をいただきました。
まずはバッテリーから始めます。
バッテリーの充電しない原因はステーターコイルかレギュレーターのどちらかがほとんどです。
ステーターコイルは大まかに言えば充電する所で、レギュレーターは電気の整流と電圧の調整をする部品です。
今回はレギュレーターまで電気が来ていないことが確認できたので、ステーターコイルの不良と断定し修理に取り掛かります。
カバー等を取り外しエンジンケースを取り外します。車両を傾けるとエンジンオイルを抜かなくとも交換できるそうですが、大した量入ってないので交換しましょう。
ステーターコイルはカバー側に固定されています。
一箇所明らかに色の違う箇所がわかると思います。ここが熱で焼けて故障しているので充電ができないって事ですね。
ちなみにステーターコイルはエンジンオイルで冷却されているため、オイル交換のおろそかな車両や品質の低いオイルを使用している車両はよく壊れる傾向にあります。
レギュレーター故障に比べ、部品代・工賃共に高くなるのでこまめなオイル交換は必須ですよ。
新品取り付け後にきれいに清掃を行い完了です。しっかりと充電もできています。充電不良は解決、次はバックギアです。
とりあえずギアオイルの確認をとオイルを抜くと…
これは完全にブローですな(^_^;)ギアの砕けたかけらがゴロゴロと出てきます。
お客様に了解をとりケースを降ろし内部を確認することにしました。
ハブやマフラーなど邪魔な部品を取り外しケースにアクセスしていきます。
ゴロンと外れました。カバーを外して2つに割ると…
なかなか激しい状態ですね。これはひどい…内部にはギアのかけらも大量に残っています。
あくまで予想ですが、通常使用でこのようになることは考えにくいので、前所有者がオイル交換を怠っていたり、回転が高い状態でニュートラルからドライブやバックに入れるなどのギアに厳しい状況で使用していた可能性も考えられます。
メーカーさんにギアの部品発注ができるか確認すると、ケース全部での部品しか出ないとのことでお客様に了承をもらいケースASSYで交換することに。
微妙に形状が変わっていますが新品ケースを元のように組み込んで試運転を行います。
これですべての修理が完了しました。お客様にはどのようにギアチェンジすれば車両に優しいのかをご説明して気をつけて乗っていただくようにお願いしました。ご依頼ありがとうございました!
今回のようなギアが欠ける故障ですが、トライクやハーレー系のアフターパーツのギアかけはそれなりに多い症状です。
その原因の殆どはトルクがかかる状態でのギアチェンジにあります。
回転が高い状態でギアを変更してしまったり、所定の手順を踏んでいなかったりした場合は破損する可能性も高くなります。
バイク・トライクはサイズの関係で小さめのギアを使用しているので、急なトルクには弱く軽いギアかけでもすぐに全体が駄目になってしまいます。
少し気を使うと故障頻度はかなり下がるので、ギアチェンジは優しくお願いしております♪
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