ブレーキローターは裏側も確認を!コペンパッド・ローター・OH!
ブレーキのメンテナンスで多いブレーキパッド交換、状況によりその他の部品も一緒に交換する必要があります。
こんにちは!テクニカルステージです。
ブレーキパッドは消耗していく部品だと多くの方が認識されていますが、ブレーキローターやキャリパーも走行距離や年数で摩耗や固着が発生します。
安易にブレーキパッドを交換するだけではなく、車両の状況に合わせてメンテナンスを行う必要があります。
今回はブレーキ関係のトータルリフレッシュのご依頼です。車両はこちら
初代コペンです(゚∀゚)
軽オープンとして大きな人気を集め、現在でも多くの方に愛されています。
その他作業中にブレーキローターの異常を発見し、パッド・ローター交換とキャリパーOH(オーバーホール)を行うことになりました。
軽く見る感じではほとんど異常がないように思いますよね?
ほんの少し外周の当たりが悪いですがまだまだ使用できる範囲です。しかしよくローター裏側まで確認すると…
半分以上がしっかりと当たっておらずサビが発生しているのがわかります。
この症状ですがブレーキを強く踏まない事が多い、街乗りメインの軽自動車やコンパクトカーに多く発生する傾向です。
軽いブレーキング時はパッドとローターが全面密着しない場合があり、密着しなかった箇所にサビが発生します。
表面上の軽いサビは何度か強めのブレーキングを行うと削れてしまうのですが、毎日軽いブレーキングしか行わないのでサビがどんどんと大きくなっていき、ついにはサビにパッドが負けてしまうようになり更にサビの箇所が広がっていきます。
またキャリパーのピストンも軽いブレーキングでは動きが小さく固着しやすくなります。
このような状況では緊急時の急ブレーキなどで制動距離が伸びる可能性が大変高くなり危険ですので、早急なパッド交換とローター交換やローター研磨が必要です。
と、言うことでパッド・ローター交換とキャリパーOHを行います。
ブレーキ周りを取り外しです。パッドには段付きが出来ていますし、ローターのサビもかなり広範囲に発生していますね。
キャリパーは丸洗いしてきれいにしましょ。
ピストンは固着しかけで取り外しは固かったです。きれいに清掃するとサビもなくきれいな状態でした。
これぐらいきれいであれば再利用も出来ますが、ピストンもそこまで高額ではないので予算に合わせて選べばいいと思います。今回は交換しました。
OH用のシールキットとピストンを組み込みです。片押しキャリパーはOHしやすいんですが固着もしやすいんですよね。
ですのでこのようにパッドも片減りする傾向にあります。テクステでは車検時などに確認して可能であればローテーションします。
同時に依頼されたロアアームも交換して~
すべての部品を取り付けしたらエア抜きを行い作業はすべて完了しました。
軽く試運転しましたがブレーキタッチもしっかりと感じられ、初期制動もかなり向上しました。
毎日の軽いブレーキングでは気付きにくいですが、ブレーキ性能もかなり劣化していたようですね。
当たりが付けば更によく効くようになり、お客様も安心して乗っていただけると思います。ご依頼ありがとうございました!
かんたんに確認できる表側だけで判断すると気づきにくい今回のような症状ですが、日々メンテナンスを行っているとしっかりと発見することが出来ます。
オイル交換時などの軽整備時にも確認を行い、早期に発見することが重要だと思います。
愛車のお悩みバッチリ解決します!093-980-2210受付時間 10:00-18:00 [ 水・イベント開催日除く ]
お問い合わせ