BMW X3 F25 車検&タペットカバーパッキン交換!ブレーキパッドも♪

GW楽しく過ごせましたか?こんにちはテクニカルステージです!
お休みというのはあっという間に過ぎるもので(^_^;)休みボケを直してしっかりとお仕事がんばります!
さて今回は、少し前にご依頼いただいたBMW X3の車検と、それに伴う修理の様子をご紹介したいと思います。車両はこちら
今回のお客様のX3を車検前に確認したところ、基本的な点検はもちろんの事Rブレーキパッドの摩耗やタペットカバーからのオイル漏れ等いくつか気になる箇所が見つかりました。
お預かり期間を短くするため先に交換部品は発注を行い、入荷してからの入庫となりました。
下回りやエンジンルームの清掃が終わり、まずはリアブレーキのパッド交換から始めます。
さて、昨今急速に普及している電動パーキングブレーキ(EPB)車、このBMWにも電動パーキングブレーキが搭載されています。
電動パーキングブレーキ車はその名の通り電動でパーキングブレーキをかけるため、基本的にはそのままブレーキパッドを交換することができません。
急な作動防止やパッドとローターのクリアランス調整のために、専用の診断機もしくは隠しコマンドを使用してパーキングブレーキを解除する作業が必要になります。
もし、この手順を間違えてしまうと、システムに不具合が生じる可能性や最悪の場合は作業中に自動ブレーキ作動し指や手を潰してしまう…なんて恐ろしい事も。
テスターを車両に接続し、無事にパーキングブレーキを解除。
その後は、通常のブレーキパッド交換作業と同様に、古いパッドを取り外し、新しいパッドを取り付けていきます。
新品と比べるとかなり摩耗していることが分かりますね。
これで、リアブレーキの不安は解消!次はタペットカバーからのオイル漏れを修理します。
最初の点検時からオイルの焼ける匂いは感じていましたが、マフラーにはオイルの垂れてきたあとがくっきりと残っており、赤丸部分の汚れはたった数分アイドリングしただけで発生したオイル滲みです。
もう何度もBMW系のパッキン交換はご紹介していますが、今回は交換作業がちょいと大変でした。
ディーゼル車ですので通常のスパークプラグはなく、ぱっと見イグニッションコイルに見える赤丸の部品がインジェクターです。
タペットカバーを取り外すためにはインジェクターを抜く必要があるのですが…なんと、インジェクターにかなりのサビが発生しており全く抜ける気配がしません。
色々と調べたところ当モデルでは結構な頻度で発生する症状のようです。
無理に引き抜こうとするとインジェクターが破損してしまう可能性があるので、浸透性の高い潤滑剤を吹き付け、時間をかけて少しずつ丁寧に引き抜く作業を行いました。
通常よりも時間がかかってしまいましたが、なんとかインジェクターを破損させることなく取り外すことができました。
外してみるとサビもすごいです。
本来新品交換が理想ですが、外車の例に漏れずとんでもない部品金額ですので、綺麗にサビを落とし再使用することにしました。
そんなこんなでやっとタペットカバーを取り外し。エンジン内部はとても綺麗でこまめなメンテナンス状況が伺えます。
オイル漏れからの汚れが残っているのでここらへんは綺麗に清掃しましょうね。
劣化したタペットカバーパッキンはプラスチックのようにカチカチです。
柔らかい新品パッキンに交換してパッキンに交換しては完了。
もちろんインジェクターホールもサビや汚れを清掃してインジェクター取り付けです。インジェクター本体にグリスを塗ってサビの防止も行いましょう。
後はその他点検整備を行いすべての作業は完了です。これでオイル漏れの心配もなくなり、エンジンルームも綺麗になりました。
また二年安心して愛車に乗れますね♪ご依頼ありがとうございました!
さて、今回の車検はインジェクターのサビに少々苦戦しましたが、不具合も修理が終わりお客様にも喜んでいただけました。
車検時のしっかりとした整備は愛車の寿命を大きく伸ばします。日々の点検・2年毎の車検どちらも大変重要です。
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