カレンブレーキリフレッシュ＆ハブ異音！ベアリング廃盤で困った(^_^;)
yuruta
永く愛車に乗っている場合、ある一定の期間をすぎると悩まされることがあります。どもども、テクニカルステージです！
それは部品の廃盤、つまり修理部品が手に入らなくなるってことです。
汎用品や加工して使用できる箇所はどうにかなる場合も多いですが、その車両の専用品や形状が決まっている場合は修理が難しくなる場合があります。
今回はカレンのブレーキリフレッシュの際に廃盤部品があったので、どのように対応したかを記事にしてみようと思います。車両はこちら
前回はオイル交換や水回りの修理をしていますね。その際もホース類に廃盤品があったので汎用品で修理しています。
ブレーキリフレッシュ時にリアドラムのハブベアリングにそこそこのガタと異音を発見し、そのままではタイヤ脱落の危険もあるので修理となりました。
しかし、困ったことにハブベアリングが廃盤で社外品もなく流用情報も見当たりません。
ベアリングも特殊形状ですので、同じ形でないと取り付けも不可能ですし、部品メーカーさんでは寸法等検索できません。
実際に同じぐらいの年式のハブを試す方法はとれますが、返品できないので取り付けできなかった場合リスクも大きいです。
色々探したのですが国内の情報網では見つからず、こんな時は海外のホームページを色々と探しながら情報収集します。
するとアメリカの部品卸売サイトからカレンのハブベアリングの純正品番と同等品が販売されていました。
ですが、中国品っぽい感じで信頼性もなさそうだし納期未定…(^_^;)送料まで考えると純正に近いぐらいの金額になります。
よくよく商品詳細を確認するとカレン品番の他にも、数モデルのハブベアリングにも使用できる品番が記載されておりこれは重要なデータになります。
その品番データを元に違う車種のまだ生産されているトヨタ純正品を発注、試してみることにしました。
今回の方法ですが、アフターパーツメーカーさんは形状がかなり近い部品に関しては、コスト削減のために部品に多少の汎用性を持たせて商品化する場合があります。
AとBどちらにも取り付けできるように長穴加工や取付穴を増やしていたり、Aでは干渉しないがBでは干渉する箇所を最初から削り落としていたり等ですね。
ですので、品番が少しでも違えばメーカーは取付不可と判断するところ、アフターパーツの適合品番を参考に、どちらも適合するとされている純正品番の部品を比べると、形状がかなり近いまたは同じ場合が多く、無加工や小加工で取り付けできる事も多いんです。
車両から部品を選ぶのではなく、車両→純正品番→社外品→その他の車両の純正品番と適合しそうな部品を探すので、個人的に品番の逆引きと言っています。
まあ、社外品や流用情報があれば一番楽なんですが（笑）
ということで比較。ほんの少し形状が違いますが、寸法等同一で無加工で使用できそうです。
純正ハブに組み込み。完璧ですね！一番の問題点が解決できました。
ブレーキシューとリアドラムも交換。こちらはドラムも当時はまだ入手可能でした。
ドラムはアフターパーツが殆どないので、純正品が手に入る内に入手しておいたほうがいいかもしれません。
フロントはディクセルでリフレッシュ。パッドはMタイプですのでダストも少なくなります。
ハブの異音もすっかりなくなり、ブレーキもリフレッシュできてまだまだ永く愛車に乗ることが出来ますね。ご依頼ありがとうございました！
今回はブレーキリフレッシュからの廃盤部品の対応と修理の記事でした。
人気車種の場合アフターパーツが充実していたり流用情報が大量にあったりすることも多く苦労することも少ないのですが、希少車種やマイナー車種は今回のように部品を探すのに苦労する場合が多いです。
廃盤や修理引受先がない等、修理に困っていると色々な方からご相談をお受けしますがほぼすべての方が多少の時間がかかっても修理したいと考えているようです。
完全レストアや1からの部品作成等は難しいですが、テクステでできることは全力でお手伝いしようといつも考えています。
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