RX-8強化クラッチ交換!軽量フライホイールで気持ちいいレスポンス♪
カスタムやチューニングでもどちらかというと大作業に分類されるクラッチ交換、しかしその効果は絶大です。こんにちは♪テクニカルステージです!
工賃も高めですし直接目に見えるカスタムではないため、パワーが上がった車両で滑り出した場合や、クラッチディスク摩耗交換時にグレードアップという方法を取る方がほとんどですが、実はびっくりするほど車が変化するカスタムでもあります。
解説を始めると慣性の法則やなんやかんやで難しくなりますし、説明できる文章力もないので(笑)ウィキペディア辺りを参考にしてもらえたらと思います。
総じて各メーカーさんは強化・軽量化されたクラッチキットをラインナップしているので、大パワー対応、クラッチの切れやミッションの繋がり感アップ、エンジンのレスポンスアップと多大なメリットがあります。
そして、この効果を最大限に活かすことができるのがNA車です。
今回はマツダRX-8の強化クラッチ交換のご依頼です。車両はこちら
かなりの頻度でスポーツ走行を行うとの事で、現在クラッチが滑っているわけではないですが車両のエンジンレスポンス向上をメインに強化クラッチを装着します。
使用するクラッチはオグラクラッチのメタルKITです。
まずはシフト周りの取り外しから。手が汚れる前に内装類外すと楽ですよね~
下はセルやマフラー、パワープラントフレーム等様々なパーツを取り外し
ミッションをズボッと抜き取ります。
ミッション側はこんな感じ。レリーズ周りは思ったよりも傷んでいます。
ちょうどよい交換タイミングだったかもしれませんね。
いつものようにきれいに清掃して各部品を交換していきましょう。
まずはフライホイール取り外し。54㎜のクソでかいセンターナットで鬼トルクで締まっています。
フライホイール取り外したらクランクシールやパイロットベアリング等を交換。
カウンターウエイト取り付け。ロータリーのフライホイール軽量化時には必ず必要な部品です。
フライホイール取り付けます。各ボルト(この画像では全部締めてません)を規定トルクで締めるのですがセンターナットを鬼トルクで締めるのが毎回大変(^_^;)
センター出ししてカバーを取り付けしたら、かっこいいじゃないですか~。見えなくなるのが本当にもったいないです。
バランス調整されている強化クラッチキットの場合は、必ず合わせマークで組み込みましょう。
ミッションのシールやレリーズピボットも同時に交換。ピボットはかなり摩耗しているのがわかりますね。
状況によってはレリーズフォークやインプットシャフト部のリテーナーも交換したほうが良いでしょう。
これで交換部品の取替はすべて完了したので、ミッションを組み込みクラッチフルード交換や、踏み代の調整を行いすべての作業は完了です。
レーシング(空ぶかし)でのレスポンスは別のエンジンのように軽くなり、かなりスポーティーになりました。
試運転時もスパスパとクラッチが切れ、レスポンスも良いのでギアチェンジ時の回転合わせもかなりやりやすくなります。
これでスポーツ走行時も更に気持ちよく走ることができそうですね♪ご依頼ありがとうございました!
さて、今回のようにスポーツ走行する車両がNA車だった場合は強化クラッチと軽量フライホイールの交換はかなりの効果がありますので、サスやブレーキ、バケットシートと一通りチューニングが進んだら、エンジンに手を付けるよりも先にクラッチ関係を強化することをテクステではおすすめしています。
サーキットのタイム短縮が目的であれば別ですが、ターボ車であれば出力向上時や摩耗等での交換で良いと思いますよ。
クラッチや軽量フライホイールのデメリットですが、発進時にトルクの落ち込みでエンストしやすくなったり、クラッチペダルが重くなったり、ミッションからうなり音(特に6速車)が出たり半クラ領域が少なくなったりと結構あります。
各メーカーさんは走るステージによって様々なクラッチキットをラインナップしているので、用途に合わせてちゃんとチョイスする必要があります。
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