ハーレーもインジェクションチューニングの時代!サンダーマックス取付!
時代の流れでどんどんと新しい技術やシステムが世に送り出されていますね~。こんにちはテクニカルステージです!
スマホなんかはその最たる例でたった数年ですごい進化を遂げていきます。
もちろん車やバイクもすごい勢いで進化を進めており、最先端の技術とは凄いものだと感心しっぱなしの今日このごろです。
そんな中、ハーレーはいつまでも変わらないスタイリングで古き良き流れをそのまま引き継いでいます。
エンジンも基本的にはOHV・空冷と伝統を守り続けていますが、その制御方法は時代によって大きく変わってきているのをご存知ですか?
昔の車両はキャブレターで機械的に燃料を供給していたのに対し、現在のハーレーはインジェクションというコンピューターで制御している電子的な燃料供給方法に変更されています。
そのため安定度も高く、燃費の向上や排ガスの抑制など多くのメリットがある制御方法です。
しかし、それはあくまでノーマルで乗る場合に限られます。
カスタムを行いたい場合は、キャブ車であれば機械的な部品交換や調整でパワーアップなど行えましたが、インジェクション車はコンピューターで制御されているため人の手が簡単には加えられません。
そこでどうすればカスタムできるのか…実は金額順に3つの方法があります。
まず1つ目は純正のコンピューターを騙す方法です。
各センサーなどからの情報を改ざんしてコンピューターに読み込ませ、燃料噴射を増やしたりさせることにより出力向上を行います。
しかし、この方法では一定範囲での改ざんしかできないため全域での出力向上はできませんし調子を崩す場合も良くあります。
次に純正コンピューターの書き換えという方法があります。
フラッシュチューニングとも言いますが、純正のコンピューターデータをカスタム車両に合わせて調整し書き換えする事で、燃料や点火時期が最適化されパワーアップします。
しかし書き換え用のツールやデータ作成などに意外と金額が必要で、純正のセンサーなどの仕様の場合は完成度に比べるとコストパフォーマンスはあまり良くありません。
更にいい方法として3つ目の方法ですが、もうおわかりですね?まるごとコンピューター交換のがよくね?とアフターメーカーさんは自由にチューニングできるコンピューターと高機能センサーを販売しています。
俗に言うフルコンですが、車のチューニングシーンでも大人気のカスタムメニューです。
テクステでは色々と試してみた結果アメリカのチューニングメーカーZippers(ジッパーズ)のThunderMax(サンダーマックス)をおすすめしています。
今回はさらなるパワーアップとアフターファイアの抑制のためにサンダーマックスを取り付けします。車両はこちら
ソフテイルクラシックですが、マフラーとエアクリーナー交換を行った所、思ったようなパワーアップを感じられず下り坂ではアフターファイヤーに悩まされているとのことです。
インジェクション車のマフラー交換でアフターファイヤーに悩まされている方がとても多いのですが、アフターファイヤーの原因、実は間接的に日本の法律が関係しているんです。
日本では排気ガスの基準が厳しく、アメリカの燃料セッティングでは検査・検定に合格できません。
ですのでコンピューターで燃料を薄く絞り排気ガス成分を抑えることにより検査を通しています。
そのため、日本仕様のままマフラーやエアクリーナーを交換してしまうと、ただでさえ薄い燃料が更に薄くなってしまいます。
薄い燃料ではパワーアップも望めず、更に排気温度が上がるため未燃焼ガスが高温のマフラー(エキマニ)内で爆発しあのような症状になるということです。
シート下に純正コンピューターがありますのでそのままポン付けできるのですが、サンダーマックスは付属のワイドバンドO2センサーも同時に交換が必要です。
排気パーツを外し新しいO2センサーを取り付けします。
純正よりも性能がよく広い範囲での燃焼状態を監視できるようになるため、きめ細かい燃料コントロールができます。
パーツをもとに戻しO2センサーの配線をコンピューターまで引き回したら、純正コンピューターと付け替えます。
専用設計ですので純正のようにきれいに仕上がりますね。
ここからは少々特殊な作業になります。
前もって取り付けする車両に一番近いデータをサンダーマックスに入力していますので、エンジン自体は簡単にかかるんですがまだ完璧ではありません。
そのため車両の状態に合わせて少々データを変更して上げる必要があります。
何度か実走を繰り返し、一番良いフィーリングに調整したら作業完了です。
アイドリングの高さも簡単に調整できますし、三拍子がそれなりに出るようにすることも可能です。
お客様もガラリと変わった愛車に大変驚かれたようです。ご依頼ありがとうございました!
今回のサンダーマックスをテクステがおすすめする理由ですが、[オートチューニング機能]が実装されているからです。
この機能はO2センサーの状態をコンピューターが受け取り、車両の状態・気温や季節・ドライバーの乗り方を判断して適切にコンピューターのデータを書き換えていきます。
例えば夏と冬で燃料の濃さは変わりますし、ドライバーがアクセルを急に多く開けるタイプとゆっくり少しづつ開けるタイプでも変わります。
また、途中でマフラーの変更などがあった場合も、本来であれば再セッティングが必要なんですがこのコンピューターは学習しながら適切なデータに自動で書き換えてくれるんです。(カムの変更や排気量アップなどは新規にセッティングしないとだめですが…)
そのため、乗れば乗るほど調子がよく走るようになっていきます。
少々高くなりますが、街乗りメインのハーレーこそフルコンのサンダーマックスという選択肢が一番だと思いますよ!
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