マイティボーイ車検整備！タイベル交換やバルブクリアランス調整も♪

どもどもテクニカルステージです！あっという間に5月も中旬ですがいかがお過ごしでしょうか？

テクステの近況ですがGW後もたくさんのご依頼を頂いており、うれしい限りです。頑張ってます！

さて今日ご紹介するのは、少し前のご依頼ですが旧車の車検です。車両はこちら

スズキ、マイティボーイです。テクステではマー坊のお客様がお二人いらっしゃいます。

当お客様は中古車購入後初めての車検とのことで、しっかりとした整備をご依頼されました。

また、暖気完了時にアイドリングが安定せず加速等も悪いとのことでそのあたりの点検も行います。

エンジンルームと下回りを洗浄したら点検開始です。

まずはリアドラムのベアリングの異音確認、ベアリングを交換します。グリス詰めるのに手が汚れるので写真なしです。ご了承ください。

ホイールシリンダーからはフルード漏れを確認したのでオーバーホールです。

OHキットは部品が供給されていますが、ホイールシリンダーASSYは生産中止のためオークション等でデッドストック品を探すか互換品を探す必要があります。

今回はあまり状態がよくありませんでしたが、高騰しているオークション品は手が出ないのでOHで様子を見ることになりました。

リアブレーキシューも新品になり、リアドラムは当分問題ないでしょう。

ブーツ類の痛みやタイロッドのガタも年式相応に発生していたので交換です。ステアリングラックブーツは廃盤ですので、同年式前後のアルト用を流用しました。

同時にご依頼されていたタイミングベルトやウォータポンプ、タペットカバーパッキンの交換です。

交換時期ではなかったのですが、前回の交換から年数が経過しているので交換です。

暖気完了時の不具合ですが、キャブ等も問題なく一通りの点検では問題を確認できませんでした。

せっかくタペットカバーを外しているのでバルブクリアランス調整でもと計測すると、ほとんどのバルブでクリアランスがほぼ無い状態に調整されていました(^_^;)

そのせいで暖気完了時にバルブが少し開いた状態になり、圧縮が落ちて調子が悪かったのでしょう。

整備書では冷間時0.15㎜に合わせることになっていますので、基準値に設定して作業完了。暖気後の不調も改善されました。

しかし、通常の摩耗や劣化では考えられないような状態なので以前に誰かが勘違いして調整したのか、又はタペット音を抑えるためにわざと調整したのか…謎は深まるばかりです。

さて、油脂類の交換も終わりすべての作業も完了、もちろん車検も合格です。

気持ちよくマー坊に乗れるようになったと思います。ご依頼ありがとうございました！

今回のように古い車でオーナーが何回か変わっていたりした場合や、様々なところで整備メンテナンスされていたりすると、適切に整備されていない車両がそれなりにあったりします。

特に、途中で車に詳しくないオーナーがDIYしていたりすると「なぜこんなことに(^_^;)」みたいな状態のことも…

今や昭和だけではなく平成の車も貴重になっていきます。しっかりと整備して大切にしてあげたいですね♪